お知らせ・コラム

授乳中にお薬を飲んでも大丈夫?

授乳期間中にお母様が病気になり薬を服用しなければならないことがあります。そこで心配なのが、母乳を飲んだ赤ちゃんに影響がないかということです。母親に投与された薬は母乳中に移行しますが、移行量は母体投与量の1%程度と微量ですので、赤ちゃんへの影響は小さいと考えられます。すべての薬が安全というわけではありませんが、医師の診断のもと正しく処方された薬を服用していただければ問題ありません
むしろ赤ちゃんへの影響が心配だからといって、自分の判断で勝手に薬の服用を中止するほうが母体によくありません。また薬を服用しているからといって急に断乳してしまうと乳腺炎を起こして激しい痛みを伴うことがありますし、ホルモンの影響などで母乳を再開することが困難になることもあります。

母乳は赤ちゃんにとって必要な栄養素が全て含まれる完璧な食品です。母乳には粉ミルクにはない多くの成分が含まれています。
薬の母乳への移行量は微量とはいえ心配かもしれませんが、赤ちゃんを母乳で育てるメリットははるかに高いのです。逆に断乳するメリットはほとんどありません。

母乳で育てるメリットは、

  1. 免疫グロブリン、ラクトフェリン、白血球などが含まれており、赤ちゃんが病気になりにくい
  2. 神経の発達にも関与していて、認知機能が高くなると言われています。
  3. 母乳育児によって将来的に肥満や糖尿病、高血圧になるリスクが低くなるという報告もあります。

また母乳育児は母親にとってもメリットがあります。

  1. 乳がんの罹患率が下がります
  2. 母乳を出すことは多くカロリーを消費するのでダイエット効果もあります
  3. 骨粗しょう症にもなりにくいといわれています。

授乳中にお薬を飲んでも大丈夫?

歯科においては、解熱鎮痛剤抗菌剤がよく使われますが、処方する薬は赤ちゃんに影響のないものを処方しますのでご安心ください。 例えば解熱鎮痛剤であればアセトアミノフェンやイブプロフェンなどが推奨されています。抗菌剤ではセフェム系やマクロライド系といった小児に適応のある薬であれば問題ありません。 また、虫歯治療などで使用する麻酔の注射(キシロカイン)も問題ありません。

薬を中止する場合は自己判断ではなく必ず医師と相談して決めることが大切です
以下のに安全に使用できる薬の一部を紹介します(引用:国立成育医療センター)。参考にしていただければ幸いです。

成分名 代表的な商品名 代表的な薬効分類
アセトアミノフェンカロナール解熱・鎮痛剤
イブプロフェンブルフェン解熱・鎮痛剤
ジクロフェナクボルタレン解熱・鎮痛剤
セファクロルケフラール抗菌薬
セフロキシムオラセフ抗菌薬
クラリスロマイシンクラリス抗菌薬
アジスロマイシンジスロマック抗菌薬
レボフロキサシンクラビット抗菌薬
ファモチジンガスター消火器官用薬
フェキソフェナジンアレグラ抗ヒスタミン薬
テオフィリンテオドール喘息治療薬
ニフェジピンアダラート降圧薬
ジルチアゼムヘルペッサー降圧薬
オセルタミビルタミフル抗ウイルス薬
リドカインキシロカイン抗不整脈薬、麻酔薬

国立成育医療センターより引用改変

診療項目

山手通り歯科
住所
〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-16-8 Yファームビル3F
アクセス
東急東横線、東京メトロ日比谷線の『中目黒駅正面口』改札を出て山手通りを左に進み徒歩2分

03-5768-5517
(完全予約制 / 当日診療は事前にお電話ください)

日・祝
09:30~13:00 × ×
14:30~20:00 × ×

※受付は診療終了時間の30分前まで

医院紹介・アクセス