乳歯から永久歯に生え変わる時期は?

乳歯から永久歯に生え変わる時期は?

コラム

2018.4.26

乳歯は2歳半頃に、上下全20本の歯が生え揃います。そして6歳頃になると、乳臼歯の後方から永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきますが、それと時期を同じにして下顎乳前歯が動揺しはじめ、永久歯への交換が始まります。

図1は永久歯が生えてくる時期を示しています。乳歯が抜ける順序は多少の前後はありますが、おおよそ前から順に抜けていきます。
図2は7歳頃における歯の生え替わりのイメージです。乳歯は、永久歯が歯肉の中から徐々に萌出しようとする刺激によって次第に乳歯根が吸収されて歯が動揺し、脱落します。

永久歯は、小学校を卒業するまでに親知らずを除く全て(28本)の歯が生え揃います。ただし、永久歯の生えてくる時期は個人差があり、図1に示した時期はあくまでも目安ですので1年程度時期が前後していても問題はありません。それでも生え替わらない場合は、稀に永久歯が先天的に欠如している場合がありますので、歯科医院でレントゲンを撮影して調べてもらったほうがよいでしょう。

また永久歯が生えてきているにもかかわらず、乳歯が抜けないことがしばしば見られます。この場合も歯科医師に相談して乳歯を抜歯するかどうかの判断をしてもらいましょう。

永久歯が萌出する時期の目安
図1 永久歯が萌出する時期の目安

7歳頃における歯の生え替わりのイメージ
図2 7歳頃における歯の生え替わりのイメージ

監修者情報
監修情報

森田 誠(もりた まこと) 山手通り歯科 院長

東北大学卒業後、仙台市内の歯科医院に勤務。その後、新宿区の元日本接着歯学会副会長が在籍する歯科医院で8年間勤務。その間、鶴見大学歯学部歯科補綴学第二講座に所属し学位(歯学博士)を取得。
日本歯科審美学会、日本顎咬合学会、日本補綴歯科学会、日本接着歯科学会、日本歯科保存学会に所属し、なるべく歯を残し、美しさを追求することに精進する。その結果、数多くの著書を手掛け、長きの臨床と研究により接着性・審美性に優れた「接着修復治療」を実践。現在、中目黒で開業し日々精度の高い治療を行っている。
院長紹介ページはこちら

TOP