ブリッジはどうやって歯みがきするの?
2019.10.30
このブリッジを長持ちさせるには、ご自身の日頃の清掃が大きく影響します。
ブリッジの部位でも特に欠損部を補うダミーの人工歯は、普通の歯ブラシだけではきれいに磨けないため、補助清掃用具での清掃が欠かせません。図2の赤く塗られた部分はダミーと粘膜が接触する部分ですが、経年的に粘膜の形状が変化すると隙間ができやすいので汚れが溜まりやすくなります。ここを清掃するにはスーパーフロス(図3)が効果的です。スーパーフロスは硬くてコシのある糸と、軟らかくて太いスポンジ状のフィラメントから成っています。これを支台歯(形成した歯)の根元に通し、フィラメントの部分でダミーの反対側までこすりながら動かして清掃する(図4)ときれいになります。
ブリッジをきれいに清掃しないと虫歯や歯周病、あるいは口臭の原因になります。面倒かも知れませんが1日最低1回は補助清掃用具を用いてきちんと清掃することをお勧めします。
図1 欠損部を補うブリッジ
図2 ダミーの粘膜面(赤い部分)は不衛生になりやすい
図3 スーパーフロス
図4 スーパーフロスを通し支台歯の反対側に向けてこすりながら動かす

森田 誠(もりた まこと) 山手通り歯科 院長
東北大学卒業後、仙台市内の歯科医院に勤務。その後、新宿区の元日本接着歯学会副会長が在籍する歯科医院で8年間勤務。その間、鶴見大学歯学部歯科補綴学第二講座に所属し学位(歯学博士)を取得。
日本歯科審美学会、日本顎咬合学会、日本補綴歯科学会、日本接着歯科学会、日本歯科保存学会に所属し、なるべく歯を残し、美しさを追求することに精進する。その結果、数多くの著書を手掛け、長きの臨床と研究により接着性・審美性に優れた「接着修復治療」を実践。現在、中目黒で開業し日々精度の高い治療を行っている。
院長紹介ページはこちら