お口の中が乾くと口臭が強くなる?

お口の中が乾くと口臭が強くなる?

コラム

2021.12.22

お口の中が乾くと口臭が強くなる?

口臭にはさまざまな原因があります。なかでもお口の中の病気である虫歯や歯周病は口臭の大きな原因となっています。これらはどちらも細菌が関与しているので、細菌が放出する臭いの成分が口臭を引き起こします。したがって虫歯や歯周病の治療と普段の歯みがきを徹底し、口腔内の細菌を減らすことができれば、口臭は無くなります。

唾液には口臭を抑制する働きがあることをご存知でしたでしょうか?
唾液はお口の中を洗浄する作用があり、臭いの成分も洗浄され口臭を抑えてくれます。また舌の表面はヒダが多く表面積が大きいため、そこに付着した細菌や剥がれた上皮が臭いの原因となり易いのですが、唾液が舌表面を覆うことにより臭いの発生を抑制することができます。
例えば虫歯のないお子様で普段口臭がないにもかかわらず、起床時に口臭を感じる場合がありますが、これは睡眠時や起床時の唾液の分泌が少なくお口の中が乾いており、臭いが発しやすい状態になっているからです。

お口が乾きやすくなる原因をいくつか挙げてみると、

  • 起床時・空腹時・ダイエットなど
  • 鼻づまりによる口呼吸
  • 糖尿病や唾液腺疾患などの口が乾きやすい病気
  • 精神的ストレスや緊張など
  • 鼻炎や高血圧の薬などによる唾液分泌量低下

ちなみにニンニクやアルコールなど食物由来の口臭は、消化された臭いの成分が血中に入り、肺から呼気として吐き出されるため、唾液の量が多くても口臭を抑えることはできません。

監修者情報
監修情報

森田 誠(もりた まこと) 山手通り歯科 院長

東北大学卒業後、仙台市内の歯科医院に勤務。その後、新宿区の元日本接着歯学会副会長が在籍する歯科医院で8年間勤務。その間、鶴見大学歯学部歯科補綴学第二講座に所属し学位(歯学博士)を取得。
日本歯科審美学会、日本顎咬合学会、日本補綴歯科学会、日本接着歯科学会、日本歯科保存学会に所属し、なるべく歯を残し、美しさを追求することに精進する。その結果、数多くの著書を手掛け、長きの臨床と研究により接着性・審美性に優れた「接着修復治療」を実践。現在、中目黒で開業し日々精度の高い治療を行っている。
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