お口の中にもカビは生える?

お口の中にもカビは生える?

コラム

2019.8.27

お口の中にもカビは生えることがあります。よく見られるのは口腔カンジダ症という病気で、カビの一種である真菌による感染症です。この菌は口腔内に元々存在している菌ですが、健康な人であればカンジダ症が発症することはほとんどありません。
しかし、抗生物質やステロイド剤の長期使用や糖尿病やHIV感染者、あるいはがん治療などで免疫力が低下すると、菌交代現象が起きてカンジダ菌が増殖し発症しやすくなります。局所的には入れ歯の清掃不良、唾液分泌の低下、口腔清掃状態の不良でカンジダ菌が異常増殖することがあります。
またこの病気は高齢者だけでなく乳幼児でも発症することがあります。例えば喘息のお子様でステロイド吸入薬を使用していると発症しやすくなります。

図1は口腔カンジダ症の一例ですが、頬粘膜に白い斑状の膜ができているのが確認できます。カンジダ症の場合はガーゼで白斑を拭き取ることができるので、他の白斑を生じる病気と区別することができます。
この患者様は、高齢かつ全身疾患で抗生物質を長期服用しているほか、入れ歯を装着したままほとんど清掃をせず、口腔内が不衛生になっているため発症したものと考えられます。

治療方法は抗真菌剤の入ったうがい薬や軟膏、または内服薬を使用します。ステロイド軟膏や抗生物質では治りませんので使用しないで下さい。
また口腔内を常に清潔に保つことが大事ですので、入れ歯を使用している方はこまめにはずして清掃しましょう。

図1
図1 頬粘膜に生じた口腔カンジダ症

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