コラム

歯周病を悪化させる危険因子は?

コラム

2018.9.26

前回(2018年8月コラム)は、歯周病がどのような病気かについてお話しました。今回は、歯周病を悪化させていく様々な危険因子についてお話します。
歯周病を発症させる直接的な原因は、歯に付着した歯垢(プラーク)です。この歯垢の中に歯周病菌が多く存在すると歯周病が発症します。
また、お口の中の環境や全身疾患、生活習慣なども、歯周病を悪化させる危険因子を含んでいます。

主な危険因子を挙げてみると、
●日常的な歯磨きがきちんとできていない場合、歯周病になりやすい(図1)。
●悪い歯並びは歯磨きが上手くできず、歯周病が悪化しやすい(図2)。
歯ぎしりや異常な咬み合わせは、歯に横方向の大きな力が加わることで歯槽骨(歯を支えている骨)が減り、歯周病が進行する。
適合の悪い修復物(詰め物や差し歯)は歯肉との境目に歯垢が停滞しやすく、歯周病が進行する。
●鼻がつまりやすく口呼吸の習慣がある場合、お口の中が乾きやすく唾液による洗浄作用が機能しないため、歯周病を助長する。
喫煙は歯肉などの歯周組織の血行が悪くなるため、歯周病菌に対する抵抗力が減少し歯周病を悪化させる。
●全身疾患、中でも糖尿病は免疫力が低下し、さらにお口の中も乾燥し易くなるため、歯周病が進行しやすい。
●ご両親のどちらか(もしくはどちらも)が歯周病の場合、同じ生活で歯周病菌が感染している可能性が高く、将来的に親と同じお口の状態になりやすい。
●日常的なストレスも免疫力低下の原因になるため、歯周病を悪化させる。

痛みが出たり歯肉が腫れたりしてからでは手遅れになる場合もありますので、上記の危険因子に心あたりのある方は早めに歯科を受診し検査を受けましょう。

図1
図1 ほとんど歯磨きができていない口腔内.歯に歯垢が多量に付着し歯肉が腫れている

図2
図2 悪い歯並びは歯磨きが上手くできず、歯周病が進行しやすい

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